今回は、通関士試験に合格して良かったことランキング形式で5つ紹介いたします。
通関試験を受ける方は、通関業者の通関に従事している方、営業の方、他業種の方など色々な立場の方がいらっしゃると思います。
あくまでも、私の経験上のお話です。物流営業マンの方は、共感いただけるのではないでしょうか。
- 物流会社:6年目
- 職 種 :営業4年 カスタマーサービス2年
- 受験回数:1回
- 勉強期間:9ヶ月
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1位 仕事の幅が広がった。
必ずしも通関士試験に合格する必要はございませんが、通関試験を勉強すること顧客へ提案できる幅が広がります。
特におすすめ分野(あまり言いたくないですが)
「値引き関係」
「関税評価加算」
「HSコード等の税番」
確かに物流の営業マンは、通関知識以外も求められます。しかし、通関知識も求められるのです。
そして、通関士資格者の営業マンの数は少ないのも事実であり、それが営業としての武器になります。
なぜなら、通関士は本業である通関業務を行なっており、日々時間との戦ってます。今、目の前にある輸出入通関に必死です。顧客のために落ち着いて話を聞く時間は、少ないのです。
貿易に不慣れな顧客は若干の輸送費が高くても、通関のコンサルティングをしてくる営業マンを選んでくれることもありますね。
通関コンサルティングできる! これが、私が通関士試験に合格して一番良かったことです。
営業冥利に尽きます。
2位 仕事の処理が早くなり、適切な判断ができるようになった。
通関士試験を勉強することで、通関士へのサポート、通関トラブルの判断がしやすくなります。
会社にもよりますが、通関部署の間に営業部署が入っていることが多いのではないでしょうか。
顧客からの商品説明や貿易書類 → 営業部署 確認 → 通関部署 輸出入通関
よって、最初の確認は営業部署が行います。確認内容は、商品の概要、貿易書類のチェック等です。
通関士試験を勉強していると、当たり前ですが通関士が「何を知りたいか」かが分かるわけです。
一般的な商品確認との違いは何か
それは、HSコード(分類)の観点から商品説明をヒアリングしているかどうかです。
この一手間が、通関士への確認時間を減らします。
また、通関においてトラブルや判断を行う時も役に立ちます。(ここは抽象的な表現になり申し訳ございません。)
通関士は、通関業法上の義務があります。通関士に安心して通関してもらうためにも、営業は、顧客へ判断を迫る場面があります。顧客と通関士の両者に安心してもらうのも営業の役割です。
その時の判断の精度は、通関士試験を勉強しているかどうかで変わってくるのです。
3位 説得力のある説明ができるようになった。
ここは営業的な手法になりますが、通関の課題やトラブルに関して根拠をもってに顧客へ説明できることです。
ただ単に「できません」ではなく、法令等の根拠をもって説明する。そうすることで、顧客も納得してくれます。
また、通関士資格者だと顧客も納得して貰えることが多いです。
4位 顧客・社内への信頼度が上がった。
通関士試験は、貿易関係では難易度の高い国家試験です。社内でも通関士試験に合格する人は、少ないので合格すると、社内の方々が喜んでくれます。
私の場合は、営業職であり共働きだったため「どのように勉強したの?」とよく質問されました。
また、顧客からも通関の相談が増えた気がします。
5位 報奨金や手当がもらえること
報奨金や手当は所属会社によって異なると思いますが、通関業者で通関に従事している方は、手当がもらえることが多いのではないでしょうか。私は、営業職ですが報奨金と手当もらえました。
しかし、通関士試験の受験にもお金は掛かります。
私は、「通信教育」や「参考書」はもちろん、「有料自習」や「喫茶店」、「通関士模試代」など色々と掛かりました。
私の場合は、報奨金より、通関士試験に掛かった費用の方が多かったです。(特に有料自習室)
営業職でも通関士手当(数千円程度 通関士は1万円前後)はもらえます。使い道は、もちろんiDeCo(積立)です。