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AWBとは 航空運送状の解説とMAWBとHAWBの特徴を説明

航空会社や物流会社からの受けったAWB(AIR Waybill)、そのAWBはどのような意味を持っているかご存知でしょうか。全ては理解する必要はないかと思いますが、AWBの特徴を知ることで貿易を有利に進めることができます。

今回は、そのAWB(AIR Waybill)の特徴を説明します。

この記事でわかること
  1. AWBの特徴
  2. AWBの種類
  3. 各AWBのメリット・デメリット

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AWB 航空運送状とは

AWB・・・Air Waybillの略でいわゆる航空運送状のことです。

イメージは、下記の写真の通りです。

                                      ANA CARO HP より引用

航空運送状は、荷送人と運送人との間で、貨物の運送契約が締結されたことを示す証拠書類になるものです。

運送人とは、物流会社(IATA航空貨物代理店)や航空会社のことです。

特徴

  1. 運送契約締結の証拠書類であること。
  2. 運送契約の受領書であること。
  3. 運賃・料金の請求書となること。
  4. 税関申告の書類となること。
  5. 航空会社に対する運送品の取扱い、発送、引越しに関する指図書となること。

引用:国際航空貨物マニュアルより(一般社団法人 航空貨物運送協会)

少し難しい表現でしたが、簡単にまとめると。

運送人

航空運送状を渡す。
(契約書)

荷送人

貨物を渡す。

貨物を輸送すするために、輸送内容や料金が書かれた契約書を渡すようなものです。

貿易を行うには、商品や条件によってMAWBとHAWBの使い分けが重要です。それではその違いを見ていきましょう。

MAWBとは

MAWB(Master Air Waybill)とは、航空会社が発送する航空運送状のことです。

物流会社(IATA航空貨物代理店)に依頼したとしても契約は

運送人(航空会社) ⇄ 荷送人 との契約です。

ここからは一般的なメリット・デメリットの話です。(例外はありますのでご注意ください。)

メリット

1貨物の引き取りが早い

一般的には、貨物のHAWBに比べMAWBの方が貨物の引き取りは早いです。理由は、基本的に荷送人や荷受人が1社又は1人であり、航空会社は到着空港で貨物を確認後、貨物を渡せる状態になるからです。(もちろん、引き取りには、輸入許可の必要はあります。)

HAWBの場合、航空会社から物流会社が貨物を受取り、その後ブレイクダウンする必要があります。ここに多少なりの時間が掛かります。詳細は、HAWBの仕組みで説明いたします。

生鮮や緊急品の様な1時間でも早く受け取りたい商品は、よくMAWBを使って輸送する傾向があります。

2スケジュールが調整しやすい

HAWBの場合混載便のため、ある程度貨物が集まらないと輸送しない可能性があります。しかし、 MAWBの場合は運等人(航空会社)と荷送人(1社)との契約のため、航空会社の貨物スペースに問題がなければ搭載できます。

デメリット

1航空運賃がHAWBに比べ高いことがある。

例外もありますが、基本的にHAWBの方が航空運賃が安いです。MAWBの場合は運等人(航空会社)と荷送人(1社)との契約になるため、どうしてもHAWBより契約する物量が少なくなり料金が高くなってしまいます。

物流会社(IATA航空貨物代理店)が、大量の物量を輸送することで航空会社から安く運賃を仕入れています。ここのメリットが大きいので、多くの輸送がHAWBを利用しています。

HWABとは

HAWB(House Air Waybill)とは、航空貨物を混載する物流会社(IATA航空貨物代理店)が発行する航空運送状のことです。

  1. 航空会社 ⇄ 物流会社(IATA代理店)が運送契約を行う。
  2. 物流会社(IATA代理店)⇄ 顧客が運送契約を行う。

この時に発行するAWBのことがHAWB(House Air Waybill)です。

メリット

1料金が安いことが多い

HAWBの場合、物流会社(IATA航空貨物代理店)は大量輸送のすることで航空会社から安い運賃を仕入れています。顧客しても少量の物量にしても、MAWBより安い運賃で輸送できることがメリットです。

航空運賃の計算方法はこちらのブログをご覧ください。

2養生資材が充実していることがある

ここは物流会社(IATA航空貨物代理店)によりますが、基本的に物流会社も貨物ダメージを防ぎたいのは顧客と同じです。

大量に運ぶ場合は、よりダメージが起きないように梱包を工夫して航空会社へ引き渡します。少量の場合や向け地によっては、物流会社で梱包せずに航空会社へ貨物を引き渡す場合もあります。

HWABのデメリット

1貨物の引き取りに時間が掛かることがある。

物流会社は、航空会社がMAWBを元に貨物を確認した後、その貨物を引き取ります。そして、HAWB単位で再度、貨物を確認していきます。これが、引き取りに時間が掛かることがあるという理由です。

ただ、物流会社としてはお預かりした貨物が無事に到着したか、個数は間違いなくあるか、など確認するのは当然(ダメージや紛失等の場合は補償問題になります。)のことなのでその点はご理解ください。

次からは、「よくある質問」や「トラブル事例」ん紹介です。

よくある質問

輸出者
AWBは、コピーでも通関できますか。
まんじゅう
はい。大丈夫です。輸入者にはAWBをPDFにてメールしてください。

AWBは、運送状のため本通でなくても輸入通関可能です。

トラブル例

輸入者
AWBを送ってくれますか。
輸出者
AWBを送ります。確認してください。
輸入者
あっ。航空運賃が記載されている。ちょっと待てよ。

数日後・・・・

輸入者
前回と同じ商品でEXW(工場渡)で見積もり下さい。
輸出者
はい。 EXW条件の見積書を確認ください。(でもどうしてEXWなのだろう)
輸入者
やはり、輸送費は自分で仕入た方が安いな。輸出者は海外手配の手数料が高かったな・・・・

相手に仕入た航空運賃がバレてしまう。

基本的には、運賃を支払った輸出者や輸入者に航空運賃を記載したBLを渡します。一方、運賃を支払わない宛先には航空運賃が隠されたBLを渡します。物流会社や運賃を支払った側が相手先に送って航空運賃がバレることがあります。

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。本記事をまとめると

  • 航空運送状は、荷送人と運送人との間で、貨物の運送契約が締結されたことを示す証拠書類
  • MAWB(Master Air Waybill)とは、航空会社が発送する航空運送状
  • HAWB(House Air Waybill)とは、航空貨物を混載する物流会社(IATA航空貨物代理店)が発行する航空運送状

MAWBのおすすめ利用方:スケジュール重視の輸送

HAWBのおすすめ利用法:料金重視の輸送

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